日本単独歩行記

ただの歩いた記録

日本縦断 29日目
大分市から四国上陸まで

旅を初めてから約ひと月。今日で九州とはお別れとなる。

今日は朝から生憎の雨だった。霧雨程度なのでカッパを着るか迷ったが、強く降り出してからザックを下ろしてバタバタ着ることになるのは面倒なので上下着用して出発した。

昨日結構歩いたので少し脚が疲れているが、旅の初め頃に比べるとだいぶ身体は慣れた。足の裏が痛くなることもほとんど無い。

昼過ぎに佐賀関のフェリー乗り場に到着した。ちょうど次発のフェリーがスタンバイしてたので、乗船券を買ってそのまま乗り込んだ。歩行者が先に乗れたので、窓際のいい所を陣取った。

船内客室はとても綺麗で、自販機や売店などとても充実している。発泡酒が150円と普通の値段で売っていたので思わず買ってしまった。売店で柿ピーを買い足し、窓の外を見ながら優雅に海上の移動を楽しんだ。

途中うとうとしていたらあっという間に三崎港に着いてしまった。外は相変わらずの雨もようである。

今日は泊まるとこがないので、どこか雨風をしのげる場所を見つけるかテントを張れる場所を探さないといけない。毎日宿に泊まれるぐらいのお金もないのでほんと行き当たりバッタリである。

とりあえず雨も割と降っているのでフェリー着き場の屋根付きの休憩所で途方に暮れてみた。やる事がなくとてもつまらない。どーせこうなるならホテルでもっとのんびりしとけばよかったと少し後悔した。

周りにはバイク乗りの格好をした人がたくさんいた。話しているのを横耳で聴いてみると、どうやらフェリーのキャンセル待ちらしい。バイカーの人達も行き当たりバッタリな人が多いようだ。

しばらくぼぅっとしたあと、テントを張れる場所がないか少し周りを歩いてみた。グーグルマップでなんとなく目星をつけていた場所は外れで、その他もテントは張れそうになかった。

しょうがないのでフェリー乗り場で夜を明かすことにして、コンビニに晩御飯を買いに行った。フェリー乗り場に帰ってくるとさらにバイカーが増えていた。

その中のひとりのバイカーと少し話しをした。福岡に住んでいるそうで僕の地元にもよくツーリングに来るそうだった。地元のローカルな焼肉屋の名前が出てきたので面白かった。

今日はこのままテントも張れず軒下で野宿になりそうだが、バイカー達もいくらか居そうなので寂しくはなさそうだ。

歩いた距離・30㎞

使ったお金・2700円

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