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日本縦断 139〜140日目北海道稚内〜利尻島 | 日本単独歩行記

日本単独歩行記

ただの歩いた記録

日本縦断 139〜140日目
北海道稚内〜利尻島

139日目

今日は、丸一日低気圧の通過を待った。フェリーも予想通り運休となっていた。風、雨と強かったが、水捌けの良さそうな場所を選んでテントを張っておいたので、浸水せずに済んだ。

夕方ごろには雨が止んだので、晩御飯を買いに稚内駅近くまで歩いて下りた。歩きでのみ通過できる林道があるのでそこを歩いた。キャンプ場に来る時も歩いた道だが、毎回鹿が現れて驚かされる。

晩御飯を食べた後は、翌日フェリーが動く事を願ってさっさと寝た。

140日目

朝起きると空は曇っていたが、風はだいぶ弱くなっていた。フェリーの運航予定を調べると、全便通常通り運航予定となっていた。

朝ごはんを食べてからテントを畳み、港に下りた。始発の便が9時過ぎだったので、割とのんびりできた。

連休も終わったので人も少なくなるかなと期待していたが、さすが観光シーズン中の利尻、意外と人が多かった。フェリーに乗り込んで落ち着ける場所を探したが、ほぼ人と荷物で埋まっていた。隅っこの空いたスペースに荷物を置いて、小さくなって座った。

フェリーが動き出して港の堤防を出ると、船体が大きく揺れだした。海のほうはまだ少し荒れ気味のようだ。座っているとだんだん気持ち悪くなってきた。僕は乗り物酔いをしやすい体質なのだ。

横になりたいがそのスペースがないので、酔いを醒ますべく甲板に出てひたすら遠くを見続けた。少し楽になったので戻ってみると、知らない若い女性が2人、さっきまで僕が座っていた場所に座っていた。仕方ないのでまた甲板に出て海を見続けた。

それにしてもこの辺の海の色はとても綺麗だった。ときおり雲間から日が差すと、とても深みのあるブルーが海面に現れる。白波立った場所は少し淡いブルーになり、これもまた綺麗な色だ。

フェリーは2時間ちょっとで利尻島に着いた。目的の利尻岳は雲で見えず、代わりにペシ岬という少し小高い岬が目に付いた。この岬、陸側からは歩いて登れるようだが、海側は断崖になっている。漫画ブラックジャックで、ブラックジャックがこんな場所に家を構えているのを思い出した。

岬に登ろうかと思ったが、そんなに天気も良くないのでとりあえずスルーした。そのままキャンプ場まで歩いた。

途中、茶トラの猫に遭遇。道北に入ってからは猫を見かけていなかったが、ここで初めて出会った。野良っぽかったが、この辺の厳しい冬をどう乗り越えるのだろうか?だれかしらが面倒を見てるといいが。。

キャンプ場にテントを張った後は、向かいにある温泉で身体を清めた。明日は旅最終の登山になるので、スッキリした気分で山に登りたかった。あとはいつも通りコンビニで晩御飯買って、テントに戻ってから晩御飯を食べた。

利尻岳登山は、少し長丁場になるので少し早めに寝ることにした。旅最終の登山前夜ということで、若干興奮してるのか寝つきはあまり良くなかった。

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