日本縦断 134〜136日目
北海道小平〜苫前〜初山別〜天塩
134日目
朝6時ごろにキャンプ場を出発。もう少しのんびりしたかったところだが、午後から天気が悪くなるのでやむ終えない。
さすがに道北の沿岸になると、汗をかくほどまで気温が上がらない。歩く身にとってはとても素晴らしい気候だ。
今日の目的地、苫前のキャンプ場の手前から雨が降り出した。さすがにこの天気なのでキャンプ客も少ないだろうと思ったが、着いてみるとほぼ満員状態だった。盆休み期間のファミリーキャンパーは貪欲である。
満員状態とは言っても、1人用の山岳テントぐらいのスペースは余裕で見つかるので、適当な場所にテントを張った。いつも通り、晩御飯を食べて酒を飲んでぐっすり眠った。
歩いた距離・32㎞
135日目
今日は、北海道に入ってから一番素晴らしい天気だった。空はカラッと晴れ、湿度も高くなくて、何より風が心地よかった。
この素晴らしい天気のおかげか、体力的にも余裕があったので、景色を楽しみながら歩くことができた。
羽幌を過ぎた頃から、牧場が目立つようになった。途中、馬がひっくり返ったりして遊んでいるのが見えたので、近くまで行ってみた。
馬がこちらに気づくと、一頭がゆっくりとこちらに向かって歩いてきた。一頭が歩き出すとそのほかも後から歩き出し、みんな僕の前に勢ぞろいしてしまった。みんな優しくていいやつだった。
今晩は、初山別のキャンプ場にテントを張った。丘の上の素晴らしいロケーションで、しかも無料である。近くに温泉があるのも有り難かった。
夕方、1人晩御飯を食べていると、僕の隣にテントを張っていた男性の方が声をかけてくれた。旅の事を少し話すと、よかったら今晩一緒に飲みましょうとお誘いを受け、晩はその方のご馳走になることになった。
ビール2本にハイボール何杯かと、麻婆豆腐に餃子とさらにステーキ。もういたせりつくせりである。途中から、その方の知り合いの女性の方が一名加わり、賑やかな会となった。
歩いた距離・31㎞
136日目
昨日お世話になった男性の方が、朝ごはんもご馳走してくれるという事で、朝から豚蕎麦をお腹いっぱいご馳走して頂いた。お腹いっぱいになったらまた眠くなってしまった。
眠いのを我慢してテントをたたみ、6時半ごろにキャンプ場を出発した。ここで一旦、男性の方とはお別れをした。なぜ一旦かというと、お昼のお弁当を昨日来ていた女性の方が作ってくれるそうで、昼頃に2人で僕を車で追っかけて来てくれる事になっていたからだ。
今日は昨日よりか湿度が上がり、歩いていると若干蒸し暑い。とは言っても気温は25、6度ぐらいなので、本州に比べればかなり快適である。今の時期に本州の暑い所なんて歩いていたら、ほんとにぶっ倒れるかもしれない。
遠別を過ぎた所でお昼ご飯が届けに、昨日のお2人が車で追いついた。駐車スペースがあったので、そこにシートを敷いて3人でお昼ご飯となった。
おにぎり3つと、卵焼きと、炒めた道産ウインナーにししとう、とても美味しかった。これで、晩、朝、昼と、結局1日分ご馳走してもらった。美味しいお食事と、楽しい時間をありがとうございました。
最後のお別れをした後は残り20㎞を黙々と歩いた。左手に見える利尻岳が少しづつ大きく見えるようになってきた。
天塩のキャンプ場には夕方ごろ到着できた。このキャンプ場も近くに温泉があるので、テントを張ってから汗を流しに温泉に入った。かなりクセのある温泉で、とても臭いがキツく、長いことは浸かってられなかった。
さすがに半壊のザックでの40㎞歩行は応えた。稚内までは残すところ2日。なんとか身体もザックも持ちこたえてほしい。
歩いた距離・40㎞
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北海道天塩〜稚内