１３２日目

朝５時に起床。僕の横に、新たに日本人の親子３人が寝袋で寝てたのに気付いた。いつの間に入ったのだろうか？全く気づかなかった。みなさんまだ寝ていらしたので、静かに朝食を頂いた。

６時ごろに小屋を出発をした。この時間にはライダーの方も起きてらして、出発を見送ってくれた。一期一会の出会いになるでしょうが、どうもありがとうございました。

空はどんよりとした曇り空で、空気が一気に冷え込んだ。おそらく２０度ちょっとぐらいと思われる。久しぶりに長袖を着た。

出発して１時間半ぐらいで、今度は雨が降り出した。今日は曇りだと思っていたので、想定外の天気となった。めんどくさいが、ザックを下ろして雨具を着た。

途中、小屋で一緒になったチャリダーに追いつかれた。さすがに自転車は早い。聞いたところ、１日に１２０㎞は距離を稼げるそうだ。徒歩の約４倍だ。やはり車輪というものは、とても素晴らしい発明物だ。

留萌の手前で雨が止んだ。そこそこの雨量だったので、靴の中まで濡れてしまった。休憩もなかなか取れなかったので、かなり足が痛くなった。

留萌に着いてからは、コインランドリーで洗濯を済まし、ほぼ暗くなってから公園の東屋の中にテントを張った。

風が冷たく、長袖を着ていても肌寒い。ようやく北海道の風に触れる事が出来た気がして、少し嬉しかった。

歩いた距離・４０㎞

１３３日目

朝６時ごろにテントを畳んだ。外は風が強く、もはや寒い。コンビニで買ったホットコーヒーがとても美味しい。

留萌から稚内までは、日本海沿岸をひたすら歩いていく。天気が少々不安だが、道北の沿岸の景色が楽しみだ。

今日は、できれば羽幌の手前まで歩きたい所だった。しかし、連日で４０㎞の歩行となるため、さすがに身体がキツイ。というわけで、１０㎞先の、小平という町のキャンプ場まで歩く事にした。

じっとしていると寒いぐらいだったが、歩き出すと身体が温まって丁度良い。アブもほとんど居なくなったので、景色を眺める余裕も出来た。

留萌〜小平間は、山形〜秋田あたりの沿岸と似ていて、海側に風除けの板を突っ立ててある古い家が多い。これを見てしまうともはや、こう言った土地の冬の厳しさというのを想像せずにはいられない。いつかこの辺の土地の冬の景色も見てみたいものである。

小平には少し早く着き過ぎたので、銭湯に寄って身体を流しながら時間を潰した。

小平のキャンプ場は高台の上にあり、とても景色が良い。利尻岳が見えないかと思って目を凝らしたが、うっすらとも見えなかった。稚内に続く沿岸の道路は、気持ち良さそうに伸びていた。

歩いた距離・１１㎞