日本単独歩行記

ただの歩いた記録

日本縦断 53日目
鳥取砂丘〜兵庫県新温泉町

今朝は、9時前までテントの中でのんびりしていた。本を読んだり、昨日撮った写真の確認をしたりした。とても心地の良い朝の時間だった。

歩き始め、道路を歩いてもよかったが、せっかくなので砂丘を突っ切る事にした。ザックを背負っていると、砂に足を取られてなかなか歩きづらかった。2㎞ほど歩いたらようやく道路にぶつかった。

今日は昨日打って変わり、風がほとんど吹かない。歩いているとどんどん汗ばんでくる。そして、朝方からくしゃみと鼻水が急に出だして、なんか調子が悪い。志々島以来、2回目の症状だ。

そんな調子だったが、今日は特に何事も無く歩ききった。鳥取もあっという間に過ぎ、兵庫県の新温泉町に入った。新温泉町といえば、単独行・加藤文太郎生誕の地だ。

加藤文太郎は僕が知っている登山家で、一番共感の持てる人物だ。それは、彼同様に僕の登山も単独行に偏りがあるからだ。まあ、僕の登山は彼の破天荒な登山にはとうに及ばないが・・。

そんな、加藤文太郎生誕の町に夕方のチャイムが鳴り響く。ドヴォルザークの「遠き山に日は落ちて」だ。僕の故郷の町も夕方に同じ曲が流れる。

この曲の不思議なところは、郷愁を感じさせつつも、まだ見ぬ土地に対する憧れ、という相反する感情を生み出すところだ。少なくとも僕にとってはそういうメロディーだ。

新温泉町の浜坂には、加藤文太郎記念図書館なるものがあるらしい。少し遠回りにはなるが、立ち寄ってみるのもありかもしれない。

歩いた距離・30㎞

使ったお金・1700円

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