日本縦断 38日目
石鎚山系縦走5日目 銅山峰〜東赤石岳
ついに石鎚山系縦走最初日。朝方の空は快晴で空気も乾燥しカラッとしている。今日もいい天気になりそうだ。
朝ごはんは棒ラーメンひと玉。残りひと玉は予備で残しておくことにした。行動中はカントリーマアムでなんとかしのぐしかない。
5時半にヒュッテを出発。先ずは稜線まで上がり縦走路に舞い戻る。思ったより斜面が急だったのですぐに身体が温まった。
稜線に出てから西赤石山〜物住頭までは穏やかな稜線だった。物住頭の先はなにやらかなり大きな岩峰が立ちはだかっていた。どうやらこの岩峰の南側の斜面を巻いていくようだ。
一見するととても危なそうに見えたが、意外と足場も広く落ち着いて歩けば問題無かった。なんちゃって岩場と言った感じだろうか。
ここをクリアすれば残すは八巻山と東赤石のみ。しかし八巻山の稜線がなかなかの曲者だった。先程のなんちゃって岩場とは違い、割と本格的な岩場になる。
縦走5日目の疲れた身体にはこの岩場はなかなかこたえた。ミスの無いようとにかく慎重に慎重に進むので時間がかかる。日帰り装備だったら楽しめる場所だとは思うが、縦走装備だと大変だ。
なんとかこの稜線をクリアして、最後の東赤石山の登りに取りかかった。と言ってもここの登りはすぐに終わり10分ほどで到着した。
東赤石山の山頂からは、はるか彼方に石鎚山が見えた。その先のニノ森や堂ケ森は流石に見えなかった。やっぱりこの縦走路を振り返る瞬間は最高だと思った。
ひとまず目標の縦走路は踏破できたわけだが、これから下山して今晩の宿営地まで移動する仕事が残っている。そしてこの下山路が今回の縦走で一番厄介なところだった。
下山路に入った瞬間に道が荒れはてているのが分かった。もはや廃道になっているのではと疑うレベルの荒れようだ。ピンクテープが貼ってあったので、そのピンクテープと地図を信じて降り始めた。
なんとか歩けはしたが、枯れ枝や倒木のオンパレードで一向にペースは上がらない。しかもこの辺はやたら湿気が多く、かなり足元も滑りやすくなっていた。最後の最後でこんなルートになるとは思っても見なかった。
コースタイムでは1時間半程度だったが、2時間半近くかかってようやく下山できた。シャリバテ気味の身体にはほんとにしんどかった。しかしまだここからが長い。
この後は林道歩きだが、林道もなかなかの荒れようだった。登山道を歩いているような感覚で歩くレベルのものだ。この林道がひたすら8㎞続いた。
ようやくアスファルトの道に出た時、ようやく下山した気分になった。この頃にはお腹が空いて頭もぼんやりしていた。残りあと7㎞。
しばらくして国道に出ると、自販機があったのでコーラを買って飲んだ。ようやくエネルギー補給ができて少し元気を取り戻した。
一旦エネルギー補給をしてしまえば足も軽くなり、あとはスタスタと本日宿泊予定のホテルまで歩けた。ようやく休める。
ホテルの外観は古かったが、中はとても綺麗で非常によろしい。部屋に着いたらすぐに風呂に入り、洗濯をしている間にスーパーに晩飯を買いに行った。今日は思い切り贅沢する。
明日以降の計画が漠然としているが、考えるのも面倒なぐらい疲れてるので明日朝起きてからでも考えようと思う。とりあえず自分お疲れ様でしたーっと。
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