日本縦断 31日目
愛媛県保内町から道の駅ふたみまで
夜中予想以上に強い雨が降っていたのでどうなることかと思っていたが、起きたときには止んでいてほっとした。
今日は少し歩けば海沿いの道を歩くので楽しみにしてたが、相変わらず空はどんよりしている。雨がもう降らないことにかけてカッパは着ずに出発した。
2㎞ほど歩いた所でおじいさんに話しかけられた。僕が目に入った瞬間動きが固まっていたので、これは間違いなく声をかけられると思っていたら案の定だった。
修行みたいにして歩いてるのか?と聞かれて、歩くのが好きなんで歩いていますと返した。もし歩いて修行している人がいたらその人には申し訳ないが、個人的には歩くことでなんの修行になるものかと思っている。
おじいさんとお別れをしたらすぐにトンネルが現れた。トンネルの長さを確認すると約2㎞といままでで一番の長さだった。
2㎞ともなるとさすがに長く感じた。景色は変わるわけがないし、車の音が反響してどんどん感覚がおかしくなってくる。出た先で雲が晴れていたらいいなとか勝手に期待して歩いた。
白い出口が見えてくる。しかし出口に近づいても出口は白いまま景色が見えない。昨日に引き続きの濃霧だった。いいかげんうんざりしてしまった。
しかもこの辺からから雨も降り出し、結局カッパを着ることになってしまった。海岸線を歩いているはずなのに海は真っ白でなにも見えない。まったくめんどくさい天気である。
そんなどうにもならない天気にぶつぶつ文句を言いながら歩いていたが、昼前には霧も抜け少しましになってきた。海は思っていたより青くとても透き通っている。
途中歩道に飛行機などの謎のオブジェが現れた。飛行機が特に良くできていたので思わず写真を撮った。
今日の目的地の道の駅ふたみには15時半ごろに着いた。道の駅の裏が海岸で大学生やらカップルやら子供達が遊んでいる。みんな楽しそうにしてた。
なにやらここは恋人の聖地という謎の称号が与えられているらしい。やたらとカップルが多い。
この恋人の聖地のルーツか気になったので調べてみたところ、少子化対策の一環として2006年に全国の観光地から選定されたうちのひとつらしい。国も大変だなあと思った。
今日はこの海岸のはずれにテントを張った。夕暮れ時、西の空にようやく太陽が顔をだした。熱いカップル達に重なった太陽は眩しすぎて見てられない。
明日からは天気が回復する。石鎚山まであと3日。
歩いた距離・36㎞
使ったお金・1600円
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愛媛県道の駅ふたみから東温市まで