日本単独歩行記

ただの歩いた記録

日本縦断 129〜131日目
北海道月形町〜新十津川〜北竜

129日目

新十津川の手前から水田地帯に出会った。さすがに北海道、田んぼのひとつひとつがとても大きい。田んぼなのでサギを何匹か見かけた。北海道でも人目に着く鳥は案外変わらない。

水田地帯に入ってからはアブが全く出てこなくなった。どうやら、水田ぐらい人が手を入れてしまった土地では、アブは住めないらしい。

今日の寝床は河川敷の公園の高架下。人も少なく、公園の芝も手入れされているので、とても快適であった。

歩いた距離・32㎞

130日目

今日は朝から雨。晩はさらに激しく雨が降る予報になっていた。今日は20㎞ほど先の道の駅で寝床を探す予定にしていた。しかし、夜中が大雨となると、テントをしっかり張れる場所でないと不安だ。

周辺にキャンプ場がないか調べたところ、割と近くにひとつ見つかった。情報によると、キャンプ場内に小屋がひとつあり、その小屋の中にも泊まれるようだった。しかも無料である。

屋内で雨をしのげるならこれ以上の事はないので、このキャンプ場に向かう事にした。このタイミングでこんな場所が見つかるのは、とても運が良い。

キャンプ場には昼過ぎに到着した。泊まれるという小屋の中を覗くと、すでに旅人が3人いらっしゃった。バイカーのおっちゃん2人と、チャリダーの大学生が1人だ。話を聞くと、みなさん雨をしのぐべくここに来たそうだ。

小屋の中はそこそこ広く、座って料理するのに丁度いい高さのテーブルがあったり、かなり快適である。これが無料なのはかなりありがたい。バイカーのおっちゃんいわく、北海道にはこういった無料で泊まれるキャンプ場がいくつかあるらしい。

夜はみなさんとご飯を食べながら、北海道の話や旅の話を、聞いたり話したりした。みなさんとても充実した表情をしており、とても楽しそうだった。おかげで僕も楽しい時間を過ごすことができた。

歩いた距離・23㎞

131日目

夜中から雨が本降りになり、午前中いっぱい雨が降り続いた。結構な雨量で、とても外を歩けそうではない。昼前には、大雨洪水警報が発令されたぐらいだ。

幸いな事にここのキャンプ場はちょっとした丘の上にある。地元の人からもここが一番安全だからとお墨付きを頂いた。そんな状況なので、今日もここに停滞する事にした。ほかのみなさんも、もう一泊するそうだ。

午前中はみなさんとおしゃべりしたりして過ごし、雨が止んだ昼からは、昼寝をしたり、テントを干したりとおのおの気ままに過ごした。

夕方、町の生協がやっているスーパーに晩御飯を買いに歩いた。野菜が安かったので、鍋を作る事にした。

小屋に帰ってからは、早速鍋の調理にかかった。ほかのみなさんも買い出しから帰ってきて料理を始めたので、ちょっとした料理大会となった。みなさんとても工夫していて、とても勉強になる。

食事が落ち着いたら、今日も旅の話で盛り上がった。今日は、自転車旅行で北海道に来ているフランス人の3人家族が、新たに加わったので、さらににぎやかな夜だった。

最後は、フランス人のお嬢ちゃんのリクエストで、全員で記念写真を撮った。今日もとてもとても楽しい夜だった。

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