日本単独歩行記

ただの歩いた記録

日本縦断 119〜120日目
北海道函館市〜八雲町

119日目

昨晩は、相変わらず蒸し暑い夜だった。シャワーを浴びてから初日の夜だったが、早速身体がぺとぺとする。

今日は割と早めに出発した。明け方頃は雲が多かったが、次第に雲も抜けてきて青空が見えてきた。

北海道は真っ直ぐでやたらと長い道路が多いと聞いていたが、確かにそんな感じがする。道路の幅も、結構広めにとっている気もする。

途中、北海道駒ケ岳が見えてきた。標高千メートルほどの低い山だが、山頂が槍ヶ岳の様にとんがっており、なかなか存在感のある山だ。活火山らしく、そのせいで山頂までは行けないらしい。

さすがに北海道、旅人がよく目に付く。特に、バイク、自転車で旅をしている人が多いようだ。キャンピングカーもよく見かける。歩きの人も1人だけ見かけた。

今日は道の駅近くの公園にテントを張った。ベンチで晩御飯を食べていると、カラスがそれを狙って近くに来る。無理矢理奪うほどの勇気はないようで、横目でちらちら見てくる様か可愛らしい。

歩いた距離・37㎞

120日目

朝起きて外に出ると、同じ公園にテントが4張りぐらい張ってあった。やはり旅人は多いようだ。

北海道に渡ったという事で、ようやく梅雨から逃げ出したと思っていたが、今日は早速の曇天である。歩き出してすぐから雨もぱらつき出してしまった。

今日も、歩いていたら沢山の旅人とすれ違った。意外と年齢が高い人も多い。というか半分ぐらいは60代ぐらいの人だったと思う。これは、ずっと旅をしたかった人達が、定年後にそれを実現しているという事だと思う。とても素晴らしい事だと思う。

旅をする夢を定年後に叶える人が多いとしたら、僕が定年ぐらいの時代には、もっと高年齢の人口が増えているはずだから、とんでもない旅ブームが来るかもしれない。北海道や、四国のお遍路旅あたりはヤバいことになるのではないだろうか。

ただ、出来れば、若い頃に旅をした方が旅の印象はより深いものになる、と僕は考える。歳をとるとどうしても、いろんな先入観のもとに物事を見てしまうからだ。若い時の方が、よりニュートラルな感性で物事を見ることができて、より刺激をもって感じる事が出来るはずである。なのでみんな、若いうちにも旅はしましょう。

歩いた距離・32㎞

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