日本単独歩行記

ただの歩いた記録

日本縦断 79日目
燕山荘〜大天井岳〜常念小屋

夜中、背中が冷た過ぎてあまり眠る事が出来なかった。外も氷点下まで冷え込んでいた。どうせ寝れないならと思って、外に写真を撮りに出かけた。満月がとても明るかった。

写真を撮った後テントに戻り、そのまま出発の支度をした。今日の朝ごはんも棒ラーメン。2玉を頑張って食べた。この棒ラーメン問題はどうにかせんといかん。

パッキングを全て完了し終えたら、そのまま朝の山を撮影しに出かけた。今日は、月の入りと日の出がほぼ同じ時間なので、西と東、両側の空が明るかった。月の明かりと、朝焼けの空とが混じり、不思議な色の空だった。

4時45分に燕山荘を出発。まずは大天井岳を目指す。序盤は歩きやすい縦走路が続き、とても気持ちよく歩けた。風がかなり冷たいのでシェルジャケットを着ていても全然汗をかかなかった。

大天井岳に近づくにつれて、大天井岳はどんどん膨張していく。近づいているから大きく見えるのは当たり前だが、その膨張率がとても大きい。直下まで来ると、燕山荘から見た山とは別の山かと思うほどのスケールだ。

まだ夏道が残雪で通れないので、冬道の尾根直登ルートで山頂を目指す。決して穏やかな道ではなさそうなので、少し気合いを入れて取り付いた。

道は若干ザレ気味で少し滑る。滑らないように足を運ぶが、これが結構脚に堪える。しっかり足場を見極めて、一歩一歩丁寧に登って行った。

7時40分、大天井岳到着。真正面には槍ヶ岳と、それに続く北鎌尾根が見える。北鎌尾根を間近に見るのは初めてだ。お天気も素晴らしい。

山頂から少し下れば、大天荘に着く。まだ営業はしてないらしいが、1人小屋の中で作業をしている人がいた。

ここから常念小屋までの稜線は穏やかでとても気持ちの良い道だった。横通岳の脇を抜けると、常念岳が真正面に現れ、鞍部には赤い屋根の常念小屋が見えた。あと少しと思ったが、ここからの下り道に意外と時間が掛かった。小屋に着いた頃にはすっかりヘトヘトになってしまった。

とりあえず、テント場の受付とテント設営を終わらせた。常念岳に登ろうかとは思っていたが、テント設営中に立ちくらみが激く起き、やたらフラフラするので今回はやめにした。昨晩あまり眠れてないので、そのダメージが来たのだろう。

もう身体を動かす気が起きなかったので、昼ごはんを食べたあとはずっと横になった。明日は午後から天気が崩れそうなので、出来るだけ早めに下山しようと思う。


関連記事