日本単独歩行記

ただの歩いた記録

日本縦断 72日目
富山県 立山雷鳥沢テント場 停滞

昨晩は快晴で、星がとても良く見えた。南西の低い位置に半月が光っており、山の斜面を程よく照らしていた。風も無くとても静かな夜だった。

早朝、テントから出ると、山の稜線から太陽が顔を出すところだった。一緒に雲もわいて出だしていた。のんびり朝ごはんを食べながら、今日の行動を予定した。

天気予報では、9時頃から昼過ぎまで晴れとなっていたので、そのタイミングを見計らって登山道の基部まで歩いてみる事にした。

8時過ぎ、南の空に青空が見えたので出発した。この青空が全天に広がるようであれば一気に稜線まで駆け上がろうと思った。

大走谷という緩やかな斜面を登っていき、稜線に向かって伸びる尾根の取り付き付近まで来た。ここからは、尾根と言うよりかはその横の小さな谷を上がって行くようだ。そして、最後にぽんっと尾根に乗っからないといけないようだった。

南の空を振り返った。さっきまで開いていた青空が閉じようとしていた。稜線からはどんどん雲が降りてくるのがわかった。どうやら天気が悪くなりそうだ。

とりあえず尾根の様子も分かったので、引き返す事にした。青空はすっかり閉じてしまい、あたりに霧が立ち込めてきた。

その後はテントの中で、読書をしたり、昼寝をしたりした。夕方、雷雲が通過しそうだったので、その間はテントから避難した。雷はとにかく恐ろしい。

明日は、徐々に北から高気圧が張り出してくる。稜線まで上がれるとしたら明日だろう。

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