日本縦断 33日目
愛媛県東温市から面河ダム公園まで
昨晩はぐっすり眠れ、若干寝坊気味で起床した。すでに空は明るくなり始めていた。
準備後近くのコンビニへ最後の買い出しに行った。今日お昼に食べるパン類と、焼酎とつまみを買った。今晩からは主食が棒ラーメンになる。
今日は標高約1000mの峠を越していく道だったが、緩やかな登りだったので思っていたより楽に歩けた。
峠を越してからは1時間ほどでダム公園のキャンプ場に到着した。公園は見晴らしもよくて立地は最高だった。遊びに来ている人も少なく静かなのも良い。ただやたらと虫は多かった。
13時頃についたので、コーヒーを飲んだり散歩をしたり写真を撮ったりした。バーベキューをしているグループが1組いて、ビールとか肉とかとても羨ましかった。
とにかく天気が良く、山の向こうの雲はどんどん成長していく。15時頃には雷音まで聞こえ出した。すでに夏の空といった感がする。夕立が来ないか少し心配だ。
夕飯を食べようと水道に水を汲んでいたら、バーベキューをしているグループの主催の人から声をかけられた。よかったら呑んで食べていって下さいとのことだ。
思わずお言葉に甘えてしまう。さっきまで羨ましそうにしれーっと眺めていた自分が滑稽に思えてくる。昨日のランドリーでの出来事も似たようなもんだ。
焼いたお肉と缶ビールを頂いた。焼肉を食べたのは旅が始まって初めてだ。自炊で焼肉をやるまではできないので、この旅で最初で最後の焼肉かもしれない。とても美味しかった。
主催の方は兄弟でいらしていて、兄弟とても仲が良く見えた。それぞれ会社を経営していて、兄は東京、弟は大阪でやってるそう。今はゴールデンウィークで地元に帰省してるそうだ。
僕も兄が一人いるが、僕ら兄弟やっている事は正反対と言っていい。今現在不仲だし(今は僕の方が避けているかも)、僕は旅してる身でプータロー、兄も訳あって就職活動中である。
別に比較してどーのこーのが言いたい訳ではなく、この極端な対比が妙に面白く感じたのだ。ほんとなんか兄弟っていろんなかたちがあって面白いなあと思っただけでそれ以上深く考えたわけじゃない。
バーベキューが終わり、最後に何かの記念碑の前で記念撮影をした。その後駐車場でお見送りをしお別れをした。兄弟それぞれ大阪と東京に居るので、またお世話になる事があるかもしれない。
空を見上げるとさっきまで育ちきっていた雲もほとんど消え、淡く夕陽色に染まっている。雲が無い分、夜は冷え込みそうだ。テントに帰るとテントの中は虫だらけになっていた。まあしょうがない。
明日はついに石鎚山の山頂を踏む予定。そのまま縦走して4日間ぐらいの登山になりそう。
歩いた距離・26㎞
使ったお金・1200円
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面河ダムキャンプ場から石鎚山まで